講演会はエスエンタープライズ

市川伸一(いちかわしんいち)

ichikawashinichi

氏名 市川伸一(いちかわしんいち)
ジャンル 教育、人生、社会問題等の指針となるリベラル・アーツ志向と関連分野。 
現職 元東京女子大学教授。元日立製作所参事。元カリフォルニア大学助教授。
経歴 【学歴・職歴】
・1973年3月15日:
早稲田大学理工学部応用化学科卒業。学士号取得。
・1974年4月4日:
スタンフォード大学化学工学科大学院修士課程終了。修士号(M.S.: Master of Science)取得。
・1974年4月1日~1979年7月20日:
住友商事(株)東京化学品本部。海外プロジェクト、日米合弁、輸出入営業等担当。
・1983年9月29日:
米国スタンフォード大学化学工学科大学院博士課程終了。博士号(Ph.D.: Doctor of Philosophy)取得。専門分野:物理化学、触媒科学、表面科学。
・1983年7月1日~1990年2月28日:
米国カリフォルニア大学サンタバーバラ校(UCSB)。化学工学科。助教授。
触媒科学と環境科学の基礎研究。学部及び大学院の講義、教育。留学生支援。学生アドヴァイザー。学内役員。博士研究及び論文執筆の指導。
・1990年3月21日~2002年6月30日:
(株)日立製作所。日立研究所。環境触媒研究室の室長等を経て参事。
地球環境と生活環境の改善のための基礎研究および実用技術の開発と製品化。大型国家プロジェクト(地球温暖化対策)の責任者。全社的立場からの海外展開推進。薄膜光触媒の基礎研究と実用化の功績により受賞(電気科学技術奨励賞)。国内および世界特許多数取得。
・2002年7月1日~2004年3月31日:
(株)バイオナノテック・リサーチ・インステイテュート(BNRI)副研究所長兼早稲田大学客員教授。地球温暖化抑制を実現するカーボンニュートラルサイクルを可能にする高純度のバイオマスエタノールを得る触媒膜分離技術と製造装置の製品化に成功。世界展開を実施。世界特許を取得。外国人および女性研究者の積極雇用によるナノテクベンチャー企業の育成に注力。政府の支援を獲得。大手化学品メーカーへの事業移管により終了。
・2004年4月1日~2017年3月31日:
東京女子大学、現代教養学部、数理科学科、情報理学専攻の教授及び大学院理学研究科の教授。化学研究室長。女子学生の興味に応じた幅広い教育と研究を実施。大学院修士課程の学生及び研究生を指導。化学系専門科目の他に文系対象の全学共通科目も長年担当。特にリベラル・アーツ教育、女子教育、質の高い教養教育、サイエンスコミュニケーションを意識した自然科学の歴史的あゆみ、現代の科学と技術に関する全学科対象の一般教育、杉並区と武蔵野市の一般人を対象とする公開口座の担当、日本人に必要な英語教育方法等に注力することにより、独自の視点からの内容と受講者の立場に降り立った分かりやすい語り方で幅広い講義を行なうことを心がけてきました。
2005年~2007年:国際交流運営委員長。
2007年~2009年:(社)日本私立大学連盟「大学時報」編集委員会委員。
2008年~2010年:キャリア・イングリッシュ課程(全学英語教育)運営委員長。
2009年~2011年:全学共通科目運営委員長。
2011年~2013年:数理科学科主任、情報理学専攻主任を兼任。
2012年~2014年:大学評議会委員(教授会選出)。
・2017年4月1日~現在:
リベラル・アーツに関する本の執筆と未発表の学術論文の執筆を進めています。東京女子大学の卒業生のキャリア支援と人生相談を継続しています。趣味のハープに関しては、ハープの特殊な音色による心身の癒しについて、どのように社会に貢献できるか、その可能性を追究しています。

【学術論文、特許、趣味】
・学術論文:
査読付学術論文82報(筆頭執筆67報、単著45報、共著37報、英文81報、和文1報)。
・特許:
国内、米国、EU計29件 (主執筆12件)。
・趣味(ハープ):
楽器のハープを少々弾きますが、楽曲のアレンジや、単純な曲も作曲しております。ハープは単に美しいだけではなく、他の楽器にはない人間の体の分子に優しく受け入れられて肉体的・精神的に治療することができる特別な振動音を出せるので、欧米ではtherapy harp (セラピー・ハープ)と呼ばれており、ハープの演奏は病院などで医療行為として認められています。その原理は私の専門の化学の理論から理解できます。これまで女子大生や動物を対象に試行してきましたが、その効果が確認できました。実績と言える程のものは未だございませんが、将来、セラピー・ハープによって社会的に弱い立場にある人たち、例えば入院患者、障がい者、そして子供から大人までを対象に困難な境遇にある方々を微力ながら癒すことができればと考えております。

【保有資格】
日本英語決定協会第1回英語検定試験(英検)1級合格(1972年7月28日)。
TOEIC 965点(2001年7月5日)。米国スタンフォード大学博士号(Ph.D.)。

 21世紀は「心の世紀」です。自身の心の声に耳を傾けながら、心ゆたかな人生を送ることができるリベラル・アーツ人間が求められていると思います。様々なジャンルの講演を用意しておりますが、その根底に流れるリベラル・アーツ志向の素晴らしさを多くの方々にお伝えする機会が得られることを願っております。講演中に本質的なものに気づく場面や自己発見もあると思います。そして講演の後に新たに何かに取り組む姿勢が芽生えることを期待しております。
 学歴は早稲田大学、スタンフォード大学[修士号、博士号]の理系ですが、住友商事、カリフォルニア大学助教授、日立製作所研究室長、ベンチャー研究所副所長、東京女子大学教授などでの多彩な経験から、専門の科学・技術を超えて人間社会の根底に流れる本質が見えてきました。その指針はリベラル・アーツ、即ち自身の個性と能力を引き出すと同時に異分野の多様な考えを受け入れて理解する動作です。教育現場をはじめ広く老若男女を対象に前向きで心ゆたかな生き方を可能にするリベラル・アーツ志向に基づく講演を多くの方々に分かり易くお届けしたいです。海外生活通算17年のバイリンガルなので日本語、英語のいずれも可能です。
講演テーマ 「リベラル・アーツ志向で心ゆたかな人生を送りましょう」
「幾何学的模様と人間の感覚から見えてくるもの」
「心の時計が教えてくれる私だけの時の流れ」
「ルネッサンスのリオナルド・ダ・ヴィンチがそっと語りかけてくる」
「レイチェル・カーソンの教えから環境と人間社会の本質的問題を考える」
「フローレンス・ナイテインゲールが伝える医療と看護の原点」
「しなやかで鉄の意志をもつ女性科学者マリー・キューリーがゆく」
「これからの科学と技術は心をゆたかにするものへと向かうだろうか」
「男性は点を求め女性は線を生きるのは脳の働きが異なるから」
「アニマル・セラピーは動物たちがもっている潜在的治癒力です」
「セラピー・ハープが優しく心身を癒してくれる(実演も可能)」
「3.11から現在もなお不安な日本人の放射能に対する理解と感覚」
「ここに気づけば自然で自分らしい英語を早く学ぶことができる」
「日常生活製品の安全性について声が上がらない日本の社会風土」
「文理調和型のサイエンスリテラシーとサイエンスコミュニケーション」
「マイノリティーはマジョリティーであることに気づく世界に生きる」
拝聴した感想
著書 <代表的な著書と背景>
(1) 市川伸一、「私の留学体験:商社マンからの転身、自信喪失乗り越え学者の 道に」、日本経済新聞、1983年8月22日。 [住友商事を退社してスタンフォード大学の博士課程へ入学し、Ph.D. 取得後にカリフォルニア大学の助教授に着任するまでの体験を綴ったものです。若い方々のご参考になれば幸いです。]
(2) 市川伸一、「日本の科学技術研究『基礎』充実へ体制整備を、個人主義取り入れ、まず教育と環境づくり」、経済教室、日本経済新聞、1989年9月14日。 [日本の科学・技術分野における狭くて閉鎖的な体質を改善して日本と世界に貢献するためにはどうすればよいかを語らせていただきました。日本人と日本社会の特性を生かし、且つ世界に通用する方法が見つかることを期待します。]
(3) S.Ichikawa, "How Japan Compares with the U.S. in Basic Research", Science andTechnology Research in Japan's Future, Foreign Press Center, Tokyo, p.1 - p.5, 1990[(2)の記事を公益財団法人フォーリンプレスセンターが小冊子の第1章に英文で出版したものです。]
(4) S. Ichikawa, ‘Moments’, The Best Poems and Poets of 2005, The International Library of Poetry, p.2 ? 3. [詩専門の出版会社International Library of Poetryが企画した本に私の詩が掲載されました。作者の思いも添えています。]
(5) 市川伸一、「私達の環境問題を考える」、東京女子大学『学報』、2007年2月号、p.1。 [講演(7)の杉並区内大学公開講座について、その背景にある担当者の思いを伝えた記事です。特に環境問題の根源と人々の感覚、温故知新と未来訪観、自然科学の重要性、自然との共生、自然をいつくしむ心等に注目した内容です。]
(6) 市川伸一、特集「リベラル・アーツとこれからの大学教育」、『大学時報』、2007年9月号、p.32 - p.35。 [リベアル・アーツとは何かを明確に示し、その効用をいかにして日本の教育現場で生かせるかを、米国を参考にしながら説いたものです。この時から、リベラル・アーツ志向を教育の場に限らず広く社会に役立つ指針として普及してはどうかと考えるようになりました。]
(7) 市川伸一、特集「これからの『学士』を考える」、『大学時報』、2010年5月号、p.44 ? p.49。 [日本の大学はこれまで質保証をして来なかったことをご存知の方は少ないと思います。]
グローバル化が進む中で、日本は大学もさることながら小学校から大学院までを対象とする教育機関において、土台から築き直す時期に来ていると考えられます。そのことを説いた内容です。]
(8) 市川伸一、2012年度武蔵野市寄付講座「自然界とその中の私」」、市川伸一編集、東京女子大学発行、(株)文伸、2013年3月5日。 [講演(4)の全講義内容を100頁の冊子としてまとめ、出版しました。]
(9) 市川伸一、大学時報、座談会「リベラル・アーツ教育は、いま」、2017年3月号、p.16 - p.32]。 [(6)の私の特集から10年を節目とし日本私立大学連盟の企画により現状と将来を座談会で議論した内容です。リベラル・アーツが、人間社会、特に日本社会において、自分らしく、そして社会に貢献しながら、心ゆたかに生きる指針になることを改めて感じております。
メディア
講演料金の目安 50万円以下
※講演料金はおおよその目安となりますので、詳細は直接お問い合わせください。