講演会はエスエンタープライズ

松本春野(まつもとはるの)

matsumotoharuno

氏名 松本春野(まつもとはるの)
ジャンル 絵本(文化・教養/育児・学び/人権・平和/ワークライフバランス/男女共同参画)
現職 絵本作家・イラストレーター
経歴  1984年東京都出身。多摩美術大学美術学部絵画学科油画専攻卒業。いわさきちひろは祖母。
 ちひろの死後、「世界中のこども みんなに 平和と しあわせを」という、ちひろが絵に込めた願いを受け継ぎ、当時東京藝術大学で絵本研究をしていた一人息子の父が、母と学生結婚して作ったちひろ美術館で育った。松本春野は四人姉弟の三女。
 絵本は、ことばや文化、国や民族の違いを超えて、0歳から100歳までもが楽しめる文化財。「それらをいつでも見られる場所を」との思いで、ちひろの作品のみならず、国内外の絵本原画コレクション収集も進めていったちひろ美術館には、いつも自然とダイバーシティが広がっていた。
 働く母いわさきちひろの姿を見ながら育った父は、積極的に家事育児を担い、家でも仕事でも、母とはフェアなパートナーであろうと努めた。両親は多忙な中でも、休みには、ちひろが残した長野県黒姫の山荘に通い、子どもたちに自然の暮らしを体験させた。それが現在の松本春野の東京、福島間の二拠点居住ライフスタイルに繋がっている。
 子ども時代からお絵描きが大好きで、気がつけば絵の道を志していた。美大在学中にイラストの仕事を始め、2009年山田洋次監督の映画『おとうと』の題字やポスターイラストを担当したことから、同年山田監督監修のもと『絵本おとうと』(新日本出版社)で絵本作家デビュー。
 その後、NHKで制作した「心の処方箋」をテーマにした大人絵本番組『モタさんの“言葉”』(原作/斎藤茂太)が人気を呼び、講談社で絵本シリーズ化。他の代表的な大人向け絵本には、くすのきしげのりとの共著『Life ライフ』(瑞雲舎)がある。韓国語、北京語、台湾語に翻訳され、台湾で二つの賞(『Life 幸福小舖』第39次「中小學生優良課外讀物」〈圖畫書組〉2017年/『Life 幸福小舖』(第72回)「好書大家讀」優良少年兒童讀物〈圖畫書及幼兒讀物組〉2017年)を受賞し、国内外で愛される作品だ。
 社会問題を扱った絵本には、識字率が100%ではなかった頃の日本を描いた岩國哲人原作の『おばあさんのしんぶん』(講談社/2016年けんぶち絵本の里大賞アルパカ賞受賞作品)や、3.11後の福島が舞台の『ふくしまからきた子』『ふくしまからきた子そつぎょう』(共に岩崎書店)、『ぼくのうまれたところ、ふくしま』(福島民友新聞社)がある。2015年に一児の母となってからは、料理家辰巳芳子との『まほうのおまめ だいずのたび』(文藝春秋社)をはじめ、食育や生活にまつわる絵本も多く出版。また、『おやこでよもう!金子みすゞ』シリーズ(JULA出版局)や、谷川俊太郎書き下ろしの詩『めばえ』の絵を担当するなど、子どもと共に詩を楽しめる作品にも力を入れている。
講演テーマ ●「世界中のこどもみんなに 平和と しあわせを」いわさきちひろが残したものと、わたしが絵本でできること(文化・教養/育児・教育・学び/平和・人権・差別)

【講演概要】
1.「世界中のこどもみんなに平和としあわせを」の願いを絵筆に込めた絵本作家いわさきちひろの作品と人生、そこから受け継いだもの

2.絵本は、ことばや文化、国や民族の違いを超えて、0歳から100歳までもが楽しめる文化財。世界最大規模の絵本専門美術館となった、多様性と命を大切にするちひろ美術館で育った自身の幼少期。

3.松本春野の絵本づくり
対象者に沿った著書を紹介し、取材や制作、共著者から得た学びを伝える。

テーマ別著書の例:
●文化・教養/
『おやこでよもう!金子みすゞ』シリーズ 詩 金子みすゞ・絵 松本春(JULA出版局)/『モタさんの“言葉”』文 斎藤茂太・絵 松本春野(講談社)/『Life ライフ』作 くすのきしげのり・絵 松本春野 (瑞雲舎)など

●人権・差別
『ふくしまからきた子』『ふくしまからきた子 そつぎょう』(ともに岩崎書店)『ぼくのうまれたところ ふくしま』(福島民友新聞社)/『おばあさんのしんぶん』作絵 松本春野・原作 岩國哲人(講談社)など

●育児・生活/ライフワークバランス
『まほうのおまめ だいずのたび』作絵 松本春野・監修 辰巳芳子(文藝春秋社)/婦人之友社の生活絵本シリーズ(婦人之友)/『ノノちゃんとママのおはなし』作絵 松本春野(清流出版)など

【その他の講演テーマ】
●男女共同参画/「しあわせ」を諦めない自立した女性たち~祖母いわさきちひろ、高祖母若松賤子の生き方から学ぶ
●ワークライフバランス/"働く母"絵本作家いわさきちひろから受け継ぎ、学ぶ
●復興・被災/絵本で「ふくしま」を見つめて~心の復興とは~ 
拝聴した感想
著書
メディア 【主な出演メディア】
●テレビ東京 東京交差点♯121 2021年
●NHK 日曜美術館 いわさきちひろ 夢のようなあまさを超えて 2018年
●NHK 東日本大震災ドキュメンタリー 明日へつなげよう「いのちの絵本」 2017年
●朝日新聞 耕論(オピニオン欄)「あっち側?」という線引き 2021年
●毎日新聞 キーパーソンインタビュー 2015年「フクシマを描く善意が差別や偏見を助長したかも」
講演料金の目安 要相談
※講演料金はおおよその目安となりますので、詳細は直接お問い合わせください。